薬師岳(やくしだけ)は富山県富山市南東部に位置する標高2,926 mの山。剱岳・立山と並ぶ飛騨山脈(北アルプス)立山連峰の主要峰である。北アルプスの山で有数の、非常に大きなどっしりとした気品のある山容である。

ようやく薬師岳に到着!

ようやく薬師岳に到着!

歩いてきた薬師岳と五色ヶ原をバック記念撮影

歩いてきた薬師岳と五色ヶ原をバック記念撮影

途中一旦雨もあがり記念撮影であたりを散策しかしまた雨

途中一旦雨もあがり記念撮影であたりを散策しかしまた雨

 地図 <ヤマレコ><地形図> 

 山行基本情報 

山名/山域 北アルプス 薬師岳・五色ヶ原・立山縦走 
ジャンル  2.無雪期ピークハント
日程 2015年8月13日(木)~8月16(日) 
CL 会員番号3109 
参加人数 11名(男性8名、女性3名) 
文責 会員番号3283 

 山行個別情報 

天気 13日くもりのち雨 14日雨 15日晴れ 16日晴れ  ☀ ⛅ ⛅
アクセス 自家用車 2台  🚘 🚃
コースタイム 13日 名古屋駅6:45=折立11:50…15:40太郎平小屋
14日 太郎平小屋5:40…9:05薬師岳…10:20北薬師岳…13:20スゴ乗越小屋
15日 スゴ乗越小屋6:00…7:55スゴ頭…9:50越中沢岳…11:55鳶岳…13:05五色ヶ原
16日 五色ヶ原4:30…5:10ザラ峠…6:45獅子岳…7:50鬼岳…8:40龍王山…浄土山…10:55室堂
    =美女平~13:05立山駅=16:20名古屋駅⌚
コース状況 折立から室堂への縦走は人が少なく、北アルプスの雄大な山々を眺められるすばらしいコース。尾根が連なり、アップダウンが大変多く精神的にタフなコースである。しかし五色ヶ原をはじめ高山植物が豊か。五色ヶ原と雄大な薬師岳はこのコースの最大の魅力である。 
共同装備 ザイル(8mm×20m)、4ツエルト1、コンロ 

 紀行文 感想/記録 

紀行文

いつも明るく元気なリーダーのもと男性8名と女性3名の11名は、折立を出発、標準コースタイム5時間、標高差1000mのところを、なんと3時間50分で1日目の太郎平小屋に到着。雨もなんとかもち前途洋々と思われた山行。しかし、夕方から雨。

2日目は朝方からザーザー降りの雨が降りしきる中、苦行僧の信者になり、雨風に堪え忍びながら歩き続ける。途中、薬師岳山荘の軒下で休憩し、雨がやむのを待つかみんな悩む。しかし、何事にも挑戦する頼もしいリーダーのかけ声で、雨にも負けずまた歩き出す。尾根上のザレた道を雨風が強まる中、ついに薬師岳に到着。雨で頂上から何も見えず、幅の狭い岩稜をたどり北薬師に到着。そこからまた間山を超え、スゴ乗越小屋に到着する。

3日目の朝を迎え、待望の日差しが差し込み、夏山の青空が戻ってきた。朝元気よく出発、スゴ乗越に下り、スゴノ頭を登る。このあたりから笠ヶ岳、黒部五郎などさまざまな北アルプスの山々が顔をだす。そして越中沢岳、鳶岳からは、いままで登ってきた薬師岳の全貌や槍が岳まで見えてくる。自分たちが歩いてきた、美しい薬師岳にうっとり、これが夏山の縦走の醍醐味だ。

コバイケイソウ、ハクサンフウボ、トリカブト、ハクサンフウロ、ヨツバシオガマ、ミヤマダイコンソウなどが咲き乱れるお花畑が見えくると、ついに広大な溶岩台地に広がる草原地帯に赤い屋根の五色ヶ原小屋の姿が。7時間の苦労は、この青空と雄大な山々とお花畑で癒やされる。また、小屋ではお風呂にも入り大満足。

最終日、佐々成政が浜松の徳川家康に窮状を伝えるために真冬の12月に越えたと言われる歴史のあるザラ峠を通り、獅子岳、鬼岳、浄土山など4つの山を越え、ついに室堂に到着した。

この3日4泊の縦走は、健脚なメンバーと元気なリーダーとそのリーダーを上手く動かすFさんの賜ものでした。 

 写真  📷