夏山一斉登山の手始めに奥穂高岳に岳沢から真っ直ぐに突き上げる奥穂、南稜を登った。南陵はトリコニー1峰~3峰が特徴的なバリエーションルートだ。今回は、A部のメンバー6名がこのルートに挑んだ。下の写真がトリコニー1~3峰

DSCN2929

これが右から順に トリコニー1峰、2峰、3峰だ!

 

 地図 <ヤマレコ><地形図> 

 山行基本情報 

山名/山域 奥穂高岳南陵 
ジャンル  バリエーションルート  ★4 ☆5 健脚 テント
日程  2015年7月25日~26日
CL 会員番号2954 
参加人数  6名
文責  会員番号3028

 山行個別情報 

天気 25日 晴れ☀ 晴⛅ 
アクセス 自家用車 2台 🚘 タクシー(上高地まで)
コースタイム

25日 名古屋駅7:00==中央高速==中津川IC==薮原経由==10:30沢渡足湯駐車場==タクシー==11:20上高地11:30・・・風穴・・・岳沢キャンプ場15:00・・・南陵取付き偵察

26日 岳沢4:15・・・南陵取付・・・下の滝・・・上の滝・・・南陵ルンゼ・・・右ルンゼ・・・モノリス岩基部・・・トリコニー1峰・・・トリコニー2峰・・・ナイフリッジ・・・懸垂下降地点・・・南陵の頭・・・吊尾根・・・重太郎新道へ・・・紀美子平・・・14:00岳沢(テント撤収)14:30・・・16:30登山口・・・17:00上高地バスターミナル==岳沢(入浴・食事)18:30==22:00名古屋⌚

コース状況  南陵の取り付きは2年前に比べて、柱状節理の岩が大きく崩落しており、取付き部分は左から回り込んで取付いた。
共同装備 テント2張り、ツエルト3、ロープ30m、 (個人装備でアルパインバイルを携帯:草付での確保対応)
概念図・地図 南陵ルート図2015クリックすると拡大します。南陵の最新ルート図を完成しました。 

 紀行文 感想/記録 

紀行文

2年前に登攀したが、今回はSLとして参加。責任は重くルートファインディングのために、前回撮影したビデオや鹿児島山岳会さんが作成したルート図を元に、細部まで事前調査した甲斐もあり、予定どうりのコースタイムで南陵の頭に到着した。

取付きから中央ルンゼの草付ルンゼを登攀し、全面に2段のスラブ帯が見えてくると、ルンゼが三つ又になっている。迷わず右ルンゼを選択。右ルンゼが一番トリコニー1峰に取付きやすい。

右ルンゼに入ると間もなく2段スラブの右横に大岩が現れてくる。この大岩の横を通っていく。踏み跡もあり、解りやすいコースだ。2年前は、大岩を過ぎた後、這松漕ぎをしたが、今回は踏み跡通り歩いていくと自然にモノリス岩の基部の到着した。

モノリス岩も扇沢側を回り込めば簡単にトリコニー1峰に取り付ける、1峰から2峰へも踏み跡がくっきりしているため、難なくクリアーできた。3峰はルートから外れていたのでガれ場を歩いていく。急な岩場の扇沢側を歩き、ナイフリッジを2つ注意深く登攀すれば、最後の核心部の懸垂下降の地点だ。

CLがザイルを出して懸垂下降を行い、女性陣2名も多少モタツキながらも難なく下降した。事前に半マストの練習をしたそうだが、本番となると緊張しもたついて上手くいかないメンバーもいたが全員無事に下降。懸垂下降を終わり、ガレ場歩きをすれば、もうそこは、南陵の頭だ。

9:25に南陵の頭に到着。全員で喜びを分かち合った。3名が空身で奥穂高頂上まで駆け足で登って行った。
10:00に下山開始、吊尾根経由で重太郎新道経由でテン場を目指したが、上りでエネルギーを使った体には、タフな重太郎新道には結構参ってしまった。14:00にテン場に到着。テントを撤収し、17:00に上高地バスターミナルに到着。

厳しい山旅も終了した。やはり厳しい山こそ楽しみも苦しみも味わえ、充実の二日間であった。帰宅後、日頃のトレーニング不足もあり、大腿四頭筋がパンパンとなり地下鉄の階段の上り下りが辛い毎日であった。 

 写真  📷