夏山一斉登山の手始めに奥穂高岳に岳沢から真っ直ぐに突き上げる奥穂、南稜を登った。南陵はトリコニー1峰~3峰が特徴的なバリエーションルートだ。今回は、A部のメンバー6名がこのルートに挑んだ。下の写真がトリコニー1~3峰
地図 <ヤマレコ><地形図>
山行基本情報
山名/山域 | 奥穂高岳南陵 |
ジャンル | バリエーションルート ★4 ☆5 健脚 テント |
日程 | 2015年7月25日~26日 |
CL | 会員番号2954 |
参加人数 | 6名 |
文責 | 会員番号3028 |
山行個別情報
紀行文 感想/記録
紀行文 |
2年前に登攀したが、今回はSLとして参加。責任は重くルートファインディングのために、前回撮影したビデオや鹿児島山岳会さんが作成したルート図を元に、細部まで事前調査した甲斐もあり、予定どうりのコースタイムで南陵の頭に到着した。 取付きから中央ルンゼの草付ルンゼを登攀し、全面に2段のスラブ帯が見えてくると、ルンゼが三つ又になっている。迷わず右ルンゼを選択。右ルンゼが一番トリコニー1峰に取付きやすい。 右ルンゼに入ると間もなく2段スラブの右横に大岩が現れてくる。この大岩の横を通っていく。踏み跡もあり、解りやすいコースだ。2年前は、大岩を過ぎた後、這松漕ぎをしたが、今回は踏み跡通り歩いていくと自然にモノリス岩の基部の到着した。 モノリス岩も扇沢側を回り込めば簡単にトリコニー1峰に取り付ける、1峰から2峰へも踏み跡がくっきりしているため、難なくクリアーできた。3峰はルートから外れていたのでガれ場を歩いていく。急な岩場の扇沢側を歩き、ナイフリッジを2つ注意深く登攀すれば、最後の核心部の懸垂下降の地点だ。 CLがザイルを出して懸垂下降を行い、女性陣2名も多少モタツキながらも難なく下降した。事前に半マストの練習をしたそうだが、本番となると緊張しもたついて上手くいかないメンバーもいたが全員無事に下降。懸垂下降を終わり、ガレ場歩きをすれば、もうそこは、南陵の頭だ。 9:25に南陵の頭に到着。全員で喜びを分かち合った。3名が空身で奥穂高頂上まで駆け足で登って行った。 厳しい山旅も終了した。やはり厳しい山こそ楽しみも苦しみも味わえ、充実の二日間であった。帰宅後、日頃のトレーニング不足もあり、大腿四頭筋がパンパンとなり地下鉄の階段の上り下りが辛い毎日であった。 |