P4を通過

 地図 <ヤマレコ><地形図> 

 山行基本情報 

山行部・専門部 アルパイン部
山名/山域 阿弥陀岳南稜
ジャンル アルパインクライミング
日程 2022年3月12日~13日
CL 会員番号3547
参加人数 4人
文責 会員番号3547

 山行個別情報 

天気 3/12快晴 3/13曇りのち霧
アクセス マイカー
コースタイム
3/12(土) 9:50舟山十字路…10:35南稜取付き…13:50青ナギ手前の高台(テント泊)
3/13(日) 5:35テント(撤収)…6:45 P1…6:55 P2…7:35~8:35 P3ルンゼ登攀…8:45 P4…8:55~9:10阿弥陀岳…御小屋尾根下降…12:00舟山十字路
コース状況 今回はテント泊装備と登攀具を背負い、2日間にわたって周回登攀をするので、軽量化を徹底し、核心部を通過する2日目のザックの重さは1人11kg以内に収めた。
共同装備 ロープ50m、スノーバー、カム、アイススクリュー、4人用テント、ツェルト

 紀行文 感想/記録 

紀行文
1日目は、舟山十字路駐車場から45分ほど林道を歩き、南稜への取付きに着いた。取付きから南稜の上に乗るまでは、わずか15分だった。南稜に乗ってしまえば、あとはひたすら尾根道を登るのみである。
登り一辺倒の雪道に疲れた頃、傾斜が緩くなり、直下に青ナギを臨む高台の上のテント泊地に着いた。ここはとても景色が良く、阿弥陀岳、権現岳が正面に見える最高のシチュエーションである。天気も快晴で、陽の光の傾きと共に変化していく山の景色を楽しんだ。
 
2日目は、南稜の核心部P3ルンゼを登る。雪の状態によっては不安定極まりない登攀を強いられる所だ。ルンゼ内がカチカチに凍っていても、あるいはグサグサやさらさらでも、それとも雪がなくて岩が出ていても、どんな状態でも対応できるように、スノーバーのほか、カムやアイススクリューまで持ってきた。
P1、P2は特に問題なく通過。P3ルンゼは…。雪質バッチリだった。バイルとアイゼンがサクサク刺さり、登りやすいルンゼと化していた。
P3ルンゼを50mロープいっぱいまで登った所でピッチを切り、スタンディングアックスビレイでフォローを上げる。フォローはその上3mの所にある大岩に打たれたボルトまで登ってセルフビレイ。2ピッチ目は傾斜がやや落ち、30mほどで稜近くの終了点のハイマツ帯にたどり着いた。
P4は難なく通過し、そこから阿弥陀岳頂上まではすぐだった。
下山は長大な御小屋尾根を選択した。しかし雪山の下山は雪がクッションになり、降りるのは早い。3時間も掛からずに下山した。

 写真