北穂高岳頂上

 地図 <ヤマレコ><地形図> 

 山行基本情報 

山行部・専門部 アルパイン部
山名/山域 穂高縦走
ジャンル 無雪期ピークハント
日程 2018年8月3日(金)~8月6日(月)
CL 会員番号 3028
参加人数 男 3名  女 4名  合計 7名
文責 会員番号 3028

 山行個別情報 

天気 3日~6日 すべて快晴
アクセス 自家用車 2台
コースタイム 3日 名駅19:35==沢渡ともしび(泊)
4日 沢渡5:30==上高地6:00・・・徳沢6:55・・・8:55横尾・・・12:30涸沢ヒュッテ(泊)
5日 涸沢6:00・・・7:30南稜取付・・・9:15北穂高岳・・・北穂小屋10:00・・・11:40最低コル・・・13:10涸沢岳・・・13:30穂高岳山荘(泊)
6日 穂高岳山荘5:40・・・7:50涸沢小屋8:05・・・9:50本谷橋・・・11:15横尾・・・12:15徳沢・・・14:20上高地==沢渡(入浴・食事)16:00==20:00名古屋
コース状況 北穂南稜取付きの鎖場はいつも渋滞をしている。北穂までは結構登山者は多いが、北穂~白出コルまでの稜線縦走路では、登山者も少なく鎖場・梯子・ナイフリッジなど厳しい岩場が続くが、晴天続きの今夏は岩も乾き浮石も少なかった。
共同装備 ロープ30m、ツエルト2

 紀行文 感想/記録 

紀行文

昨年に引き続き、夏山として当コースを歩いた。1日目は、上高地から涸沢までののんびりした山行で、緊張する場面も少なく、楽しい山行となった。但し、今夏は猛暑続きの事も有り、熱中症対策を怠りなくするため、いつも以上に水分補給を行った。それでも本谷橋を過ぎてからは、沢の誘惑に負けて何度も沢の水で顔を洗ったりして、涼を取って凌いだ。涸沢ヒュッテに到着し、早速テラスで今日一番の楽しみである生ビールで乾杯!その後も雪渓へ散策したり、涸沢小屋まで遊びに行ったりして、のんびり過ごすことができた。ヒュッテは予想通り混雑し、7人で4つの蒲団で就寝。

2日目、涸沢を出て、北穂の南稜取付きをめざすが、7時も過ぎると日が照り付け暑さが増す。南稜取付きはいつも通り渋滞が発生する。殆どの登山者は鎖を使って昇り降りしているが、岩場の左側は難易度も低く、3点支持が出来れば簡単に登れる。松濤岩まで辿り着くともうそこは、北穂頂上直下だ!ふわくの旗を出して記念写真を撮り、北穂小屋で早い昼食を摂る。

何とそこでCLに、とんだハプニングが待っていた。手の平を蜂に刺さされてしまったのだ。ステロイド剤を塗ったおかげで、翌日には回復。

穂高の縦走路に踏み入れたとたん、滝谷ドームが眼前に大きくはだかる。慎重にクライムダウンなどを重ね、ナイフリッジを越え、やっと最低コルに到着。この先の亀岩で3日前女性が滑落して死亡していたので、浮石を確かめながら登攀。

涸沢槍の手前のV字鎖場が本日の核心部だが、事前にカラビナでのセルフビレイを練習してもらった甲斐が有り、恐怖心を排して難なく、登り切った。涸沢岳稜線に上がるともうそこに、ジャンダルムや奥穂が聳え立っている。

そこで落とし穴があった。気が緩んだCLがうっかり捻挫をしてしまった。CLは、直ちに穂高岳山荘の岐阜大診療所に降りて、救急措置を行った。楽しい山行中にCLの負傷はメンバーに悪影響を及ぼすことが無いように、いたって平静を務めた。テーピングと鎮痛剤で痛みも和らぎ、食事をとり早めに睡眠をとった。

最終日は、奥穂・前穂・重太郎新道で下山する予定であったが、平易なザイテングラード経由で涸沢、横尾経由で下山した。下山中もストックでかばいながら歩き無事に上高地まで辿り着くことができた。登山靴はきっちり足首までガードしていることも有り、多少の捻挫なら-ば、7ー8時間程度は我慢すればあるけることが実証した。まぁ少しやせ我慢もあるのだが?・・・ 

メンバーの協力も有り無事全員下山できたことに感謝!

 写真