この時期の一の谷本谷ルートは鈴鹿スカイラインの冬季ゲートがしまるため、日向小屋を経由して、裏道から山の家に辿り、一の谷を登りつめるのが、冬季ルートだ。アイゼンは当然、12本前爪アイゼンが必要である。決して6本爪アイゼンではこの時期歯が立たないことは当然である。しかも、氷と雪と岩のミックスの状態は、決して侮ってはいけない。経験者との山行が必須である。

やっと朝陽台に到着

やっと朝陽台に到着

 地図 / 標高グラフ <ルートラボ> 

 山行基本情報 

山名/山域 御在所岳 一の谷本谷 
ジャンル 積雪期ピークハント
日程 2014年12月14日(日)
CL 会員番号 2954  
参加人数  8名
文責 会員番号 3096

 山行個別情報 

天気 晴れ・曇り
アクセス 自家用車
コースタイム 日向小屋9:00・・・山の家・・・一の谷本谷・・・12:00朝陽台12:30・・・裏道経由・・15:00駐車場
コース状況 雪のツキが薄く、氷雪岩のミックス状態で大変足場の悪い登攀となった。滑りやすく、雪も積もっておらず、慎重な行動が必要。滑落・転落に注意!ちょっとした油断が大きな事故を呼ぶため、お互い確認コールしあいながらの行動を取る必要がある。
共同装備 ロープ50m×1 ツエルト2
概念図・地図 一の谷本谷 

 紀行文 感想/記録 

紀行文

出発点は冬季ゲート。裏道に入り中道への迂回道を辿り、御在所山の家」でお互いに確認し合いながらハーネスの装着をする。雪が積もっている事を期待しながら本谷の登山道へ。

空沢を登り詰め不動滝でザイルの確認、逃げないで!!と先輩の声がする。岩についた氷、雪をピッケルで砕き足掛かりを作りながら岩を幾つか登攀した。今期初めての冬靴は思うように力が入らなく苦戦した。大黒岩迄来ると、ロープウエイに乗っている人の顔がはっきり見える。雪の中最後の急登を登る。

簡単には許してくれぬ本谷だ。

朝陽台からの下山は中道を裏道に変更。アイゼンを着けた若者達に追い抜かれ、半分滑りながら駆け下りた。

氷の付き始めの本谷は予想以上に厳しかった。雪山の準備として、とても良いトレニーングになったと思う。心地良い筋肉痛で思い返すのである。

 写真