2:1でカウンターウエイトと合わせると軽く引き上がる。
山行基本情報
山行部・専門部 |
アルパイン部クライミンググループ |
山名/山域 |
滑落者を引き上げるまで 会場:万場大橋、尾西木曽川グラウンド、落合公園、美濃加茂の岩場 |
ジャンル |
11.講習/トレーニング |
日程 |
机上:9/25 実技:9/30、10/1、2 (自習期間) 26、27 |
CL |
会員番号3091 |
参加人数 |
のべ52人 |
文責 |
会員番号3091 |
紀行文 感想/記録
紀行文 |
事故対応ができる会員が多くなれば、安全山行を支える背景となります。その内容は、山行パーティの掌握、救助、搬出、救急救命、組織的救助への移行や連絡、記録等多岐にわたります。
クライミングをする者の問題意識としては、確かなRW技術を身につけたふわく会員を育成することです。リードクライミングをするか、冬にも山行リーダーとなる人であれば、比較的容易に到達できることです。しかし、そこまでの動機付けをもつ方は多くありません。
そこで、トレーニング山行の積み重ねにより、同様の経験獲得を目指すことが本企画の目的でした。わずかな基本ロープワークを組み合わせれば可能であり、クライミング技術への展開ともなります。AだけでなくMからの参加者もあり、関心の広がりを感じました。
要救助(事故)者を登山道に戻すまでのトレーニング、一ヶ月間の展開は次のようでした。
◆ 体育館等の人工環境で基本的ロープワークを3日間。その後は自己練習期間。
◆ 公園等単純な斜面だが立木等自然の支点を使っての実技
◆ 支点条件のよい山の斜面や岩場で実技
※なお、搬出もRWの一部ですが、ふわく年齢を考慮すると現実的なのかは疑問です。一次救命措置については医療職に就く会員に期待しています。
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写真
練習始めは条件のよい場所で。
まずは、1:1引き上げシステム構築を全員が繰り返す。いろいろな役割が取れるようになる。
容易な条件で2:1。全員が救出リーダー、引き手役、その連携を体験する。
1:1、少人数パーティのときはカウンターウェイトでの応用技。
3:1を分かりやすく経験。雨の日も人工環境で実技。
公園の斜面を利用して。
支点条件が変わると戸惑う。アドバイスし合う。
立木の使い方、公園といえども地形の使い方を学ぶ。
最終日は岩場にて。滑落者役にはバックアップを施しながらの訓練。
立木も限られ、引き手の足場も気を遣う。恐々なので引き手の自己確保が邪魔にもなる。
支点の見え方が違うと混乱する。練習仲間は待つのみ。
半マストでの懸垂、その仮固定はすっかり自立。
3:1にも挑戦するが、労多くして・・・の感あり。
2:1が容易だとの印象。
2:1でカウンターウエイトと合わせると軽く引き上がる。
最後には、要救助者たちの引き上げ高さをキープできる弾き方になった。自己確保も散乱していない。
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