アルパイン部　御在所岳・藤内沢

前日の大雨の影響で北谷や藤内沢の水量が増して、難易度が上がると思っていたが、通常の水量にやや毛が生えた程度で心配は無用となった。
ただ、全体的に滑った岩が多く、新会員の多くが慣れないせいか、手こずっていた。 

滑りのある藤内沢上部

今回の山行は、夏山前のトレーニングの位置づけで公開山行として募集した。夏山のバリエーションルートに参加する会員を対象としたが、多くの会員が参加いただいた。昨年入会の新しい会員も5人ほど参加した。クライミング初歩の山行にも参加した会員であり、バランスも良いのではと思ったが、やはり外岩の経験が浅い為、不安定な足取りで、ところどころバランスを失って滑りそうになり、保安の会員がその都度補助しながら登って頂いた。体育館や事務所、ジムでのロープワークだけでは、実践で間誤つくあり様で、バリエーション山行や、外岩でのクライミング山行に是非とも参加して経験を積んで頂きたいものだ。

テープで確保

さて、今回は、夏山の予行演習もあり、SLにも積極的にロープやテープでの確保をして頂いた。コウモリ滝の横小滝を登攀後、インゼルでのクライムハイストでの登攀とインゼル横ルンゼで懸垂下降を練習してもらった。体重が乗り切らず懸垂下降が満足できない会員もおり、もう少しゲレンデで練習して頂きたいものだ。

慎重に下降します

インゼル登攀後は、沢上部が可也滑りもあり、新会員の多くが手こずり、滑ったりし苦戦したため、CLやSLがその都度テープで確保して登って頂いた。3名の女性が藤内沢は初めての経験であったため、可也緊張していたが、鋸岩に辿り着き、眼下の前尾根の櫓などを眺めて感動に浸っていた。

鋸岩の前

朝陽台で昼食をとり、裏道で下山。予定通り3時半ごろに日向小屋前に到着した。気温が可也上がったため、熱中症などでバテないか気が気でなかったが無事全員下山できた。

下山します