地図
山行基本情報
山名/山域 | 白馬山麓 小熊山(1320m) |
ジャンル | ハイキング |
日程 | 2016年7月4日~5日 |
CL | 会員番号 2083 |
参加人数 | 16名(Ⅿ8 F8) |
文責 | 会員番号 2083 2804 |
山行個別情報
天気 | 曇りときどき晴れ ☀ ⛅ ⛅ |
アクセス | マイクロバス 🚘 🚃 |
コースタイム | 大町市木崎湖湖畔・林道小熊山線小熊山登山口8:15…山頂(9:00-9:30)…展望台(10:00‐10:20…猿ヶ城手前下の登山口11:30 ⌚ |
コース状況 |
・このコースはハイキングのためのコースである。道は整備が行き届いており、道案内などの表示類も適所に配置されている。コースを逸れない限りは道迷いのおそれはない。 ・登り始めの30分は急坂である。山頂からは緩やかなアップダウンが連続する。従ってはじめの30分を「ゆっくり」ペースで歩くことが肝要である。 ・小熊山の南斜面は勾配がきついため広葉落葉樹の自然林となっている。登山道はこのなかを通るため路面は落葉の堆積で足底への当たりは柔らかく、泥濘や露出する岩石も少ない。そのために躓き、滑りなどのおそれは少ない。ただし樹木の「張り出し根」には注意が必要である。 |
共同装備 | ツエルト(2)、補助ロープ、ガスコンロ、炊さん用具、ラジオ、救急薬・材 |
概念図・地図 |
紀行文 感想/記録
紀行文 |
前線が通過するという気象予報のもと降雨、雷撃、突風などを心配しながらの歩きとなった。 先ずは安全確保のためミーティング、ストレッチ、隊列の確認を済ませて登山口に取り付く。背丈は低いがウツギ、シラカバ、クヌギなどの若葉の道をゆっくりと歩く。路端にはママコナ、イチヤクソウ、ヨツバヒヨドリなどが咲き、初夏の到来を伺わせる。日当たりのよい斜面には光沢のあるイワカガミの腎形葉が広く、ひろがっており、盛花時の見事さを伺わせる場面であった。 そんななか約一時間で小熊の山頂に着く。周囲はカラマツで眺望は効かない。それでも「記念に」ということで全員写真を撮る。平均して男性78歳、女性73歳の元気な姿が揃う。
小休止後、次の展望台に向かって緩やかな道を下る。この頃からは雲が切れはじめてえ青空の元での歩きとなった。「緑蔭涼気」を全身に受けながら、会話を楽しみながらの歩きである。
程なく自然林が途切れ、大窓を開け放ったような草原台地に出た。吹き上げる風は汗にまみれた肌には心地よい。青い湖面の木崎湖を眼下にして安曇平が広がる。正面には上信越の山々が望める。先ごろ訪ねた根子岳、破風岳も見える。まさに「一望千里」の眺めである。 一方この山の西側は爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳の展望台でもある。コースの途中で樹林が途切れた所から眺められるのだが、今日はガスで五合目から上は隠れてしまっている。それでもその裾である岩壁の荒々しさは見て取れる。その様相から山頂の景観は「推して知るべし」として、いま一度は「訪ねるべき」との思いに及ぶ。 さて展望台での景色を楽しんだ後は再び樹林帯の道を下るのだが、草臥れた人はここでマイクロバスを使ってゴールへ。 まだ余力のある人は歩きでゴールをという二つに分かれた。歩きグループは落ち葉が堆積した「ふかふか」の道を、木の張り出し根に足を置かないようにして歩くこと1時間弱でゴールに着いた。皆さん元気であるうえ、転倒、尻もちなどは「ゼロ」である。 帰りの車中での皆さんの感想は「木々の芽吹きと満開のイワカガミそして銀嶺に輝く鹿島槍」の三景をまとめて見たいとか、「全山が黄・紅葉で覆われた小熊山と秋天を突く爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳」の二景をカメラに収めたいなどである。それに今回のコースならば「ゆっくり歩き」と「マイクロバス」をうまく組み合わせてもらえれば、足の弱い人でも楽しめるのではないかという意見が添えられた。 皆さんの感想は今回の山行を計画したリーダーとしては嬉しい声であり、同時に会が取り組む「生涯登山」の推進」への参考ともなる意見でもあった。できれば季節を変えてもう一度訪ねたい。 |