地図 <ヤマレコ><地形図> 

横岳縦走路概念図

 

 山行基本情報 

山行部・専門部 アルパイン部
山名/山域 南八ヶ岳・硫黄岳~横岳~赤岳縦走
ジャンル 積雪期ピークハント/縦走
日程 2019年2月16日~17日
CL 会員番号3028 SL:3087、3291、3319、3547
参加人数 20名(男11名 女9名)
文責 会員番号3028

 山行個別情報 

天気 2/16晴れ 2/17快晴
アクセス マイクロバス
コースタイム
2/16(土) 6:50名古屋駅発==10:00美濃戸口10:20・・・11:15美濃戸山荘・・・13:30赤岳鉱泉14:00・・・ジョウゴ沢F2左ルンゼ登攀訓練・・・15:10赤岳鉱泉
 
2/17(日) 5:00赤岳鉱泉・・・6:15赤岩の頭・・・6:50硫黄岳・・・7:20台座の頭・・・8:05横岳(奥の院)・・・石尊峰・・・10:00地蔵の頭・・・10:50赤岳11:00・・・12:00阿弥陀分岐・・・12:10行者小屋・・・12:45赤岳鉱泉13:20・・・15:25美濃戸口16:00==19:30名古屋駅着
コース状況 赤岳鉱泉から赤岩の頭までの登山道はそこそこ雪も有り、難なく歩けるが、硫黄岳付近はやはり風で雪が吹き飛ばされていた。横岳の縦走路では、岩稜帯は雪が吹き飛ばされて積雪は少な目だった。全体的に積雪量が少なく、夏道のロープも出ていたため迷うことはない。横岳(奥の院)の登りでの、梯子や鎖場は注意深く歩く必要が有る。石尊峰を茅野側を回る込む鎖場では、ピッケルアイゼンをキッチリ使用する必要が有る。難所の3つ目は、赤岳の文三郎の下りの鎖場で、すれ違いを注意すべきである。
共同装備 CL,SLが各ロープ30mを用意、ツェルト5、スノーバー5本

 紀行文 感想/記録 

紀行文

厳冬期の八ヶ岳の稜線を、硫黄岳から赤岳まで縦走した。縦走日は朝から快晴で、風も硫黄岳付近だけは強いが、横岳から赤岳に至る縦走路では無風状態であった。今回は、参加者が20名と多く、5つのパーティーに分けて、パーティー毎の行動をとる事とした。

 初日はマイクロバスで美濃戸口まで入り、美濃戸山荘で昼食を摂り、赤岳鉱泉に向かった。多くの会員が、チェーンアイゼンを用意してくれたため、林道をショートカットした近道を利用し、時間短縮に繋がった。

鉱泉に到着後、雪訓のためジョウゴ沢F2左ルンゼでの登下降を実施した。ことルンゼは、藤内沢のコウモリ滝付近の雪稜に類似して、訓練には持って来いの場所だ。CLがルンゼの3/4辺りまで先行登攀し、所々の氷結地点をピッケルでステップを斬り、残り1/4を3547青木SLがルンゼ頂上まで先導した。下りは、後ろ向きでのクライムダウンで降りて頂いた。上部氷結地帯は、ロープを出して下降した。結構良い訓練が出来た。

 2日目は、朝5時に出発。各パーティー単位での行動とした。雪崩危険地点の赤岩の頭の状態も良く、難なく突破し、定刻の時間に硫黄岳に到着。硫黄k岳山荘、台座の頭に着くころには気温も上昇し、悴んだ手足も戻り、ホット一息入れることができた。

台座の頭から横岳(奥の院)までのルートは、鎖場と梯子の連続で参加者に注意しながら登ったが、小雪のため、殆ど鎖が出ていたため、簡単に突破できたようだ。奥の院からは、横岳の稜線、赤岳・阿弥陀岳が一望でき、はるか先には富士山や甲斐駒ヶ岳も見通せる。奥の院からが、縦走路の醍醐味のある所で、無名峰、石尊稜、日の岳、二十三夜峰の鎖場・梯子が難所の連続だが、各パーティーのリーダーがメンバーをしっかり指導し、難所を突破していく。

地蔵の頭まで来れば、40-50分で赤岳頂上である。ここまで縦走してきた会員にとっては、簡単な雪道でほぼ予定通りの時刻で頂上に到達。下りはあっという間に降りて行所小屋で一息。赤岳鉱泉でデポした荷物を回収し、一気に美濃戸口まで下山した。やはりチェーンアイゼンでの下りは時間短縮に繋がった。通常2時間半から3時間を要するが、2時間で下山した。

 写真