権現岳頂上。みんないい顔してる

 地図 <ヤマレコ><地形図> 

 山行基本情報 

山行部・専門部 アルパイン部
山名/山域 南八ヶ岳・赤岳~権現岳縦走
ジャンル アルパインクライミング
日程 2019年2月9日~11日
CL 会員番号3547
参加人数 4人
文責 会員番号3547

 山行個別情報 

天気 2/9 曇り時々雪 2/10晴れ 2/11曇りのち晴れ
アクセス マイカー
コースタイム
2/9(土) 7:25名古屋駅発==11:00美濃戸・・・13:35行者小屋テント場着
 
2/10(日) 6:50行者小屋テント場発・・・8:25地蔵の頭・・・9:45赤岳・・・11:45キレット小屋・・・12:50ツルネ・・・13:50旭岳・・・14:30権現岳・・・14:40権現小屋テント場着
 
2/11(月) 6:35権現小屋テント場発・・・7:50青年小屋・・・9:05編笠山分岐・・・10:10観音平・・・11:15観音平口冬期ゲート着==(タクシー)==11:45美濃戸口・・・12:20美濃戸(デポ車回収)==12:35美濃戸口==16:50名古屋駅着
コース状況 縦走路の岩稜では、雪が吹き飛ばされて積雪は少な目だった。ただしキレット小屋手前からツルネあたりまでの樹林帯では雪深い。
 赤岳を越えてキレットに入ってしまうとエスケープルートがないため、縦走路に突入するかどうかは慎重に判断する必要がある。今回のメンバーは足並みが揃っており、重荷に苦しんだものの順調に進むことができた。
 縦走路では、1歩足を滑らせると致命的な危険箇所がいくつもある。そのような場所をメンバーが通過する際には、リーダーは下に入って、滑落を止められるアンカー姿勢を取るのが望ましい。それができない場合は、必ず一言、注意ポイントを声掛けして通過させることが重要である。不安を感じるメンバーがいたら、迷わずロープを出すべきである。
共同装備 ロープ30m×1、ツェルト、4~5人用冬テントほか泊装備一式

 紀行文 感想/記録 

紀行文
厳冬期の八ヶ岳の稜線を、テント装備で赤岳から権現岳まで縦走した。
 初日は美濃戸までマイカーで入り、行者小屋までの歩行時間を1時間短縮することができた。縦走後はタクシーで戻る計画である。その日の夜はSL兼食担のMZKさんお手製のペミカン鍋をみんなで囲み、舌鼓を打った。
 
 2日目は地蔵尾根経由で稜線に出た。大寒波襲来中だったため、稜線ではかなり気温が低かった。風は弱かったが凍傷を負わないよう防寒具に気を遣った。赤岳を越えキレットへと続く縦走路に入り、すぐに文三郎コースと分かれると、周りの人が急に居なくなった。真冬にこのルートを行く人は少ないのだろう。荷が重いので、岩場や雪の斜面で転倒しないよう慎重に進んだ。キレット付近の樹林帯は深雪だったがトレースはあり、ラッセルで大きく苦労することはなかった。ツルネ、旭岳を越えると60段の長いハシゴ登りがあり、そこから権現岳まではすぐだった。権現岳頂上直下30mに建つ権現小屋の脇にテントを張った。標高の高い場所だったため、テントの中でも結構寒かった。でも再びペミカンカレー鍋に舌鼓。暖まった。
 
 3日目は青年小屋を経由して観音平口冬期ゲートへ下山した。タクシーで美濃戸口まで戻り、そこから美濃戸まではKBSさんが快足を飛ばして35分。素早くデポ車を回収した。
 
 最後に、信頼できるSLとして最後尾を務めてくれたMZKさんと、重く凍りついたテントを最後まで担ぎ通してくれた快男児KBSさんと、成長著しく力強い歩きを見せてくれたSZKさんの頑張りに感謝を申し上げます。

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